SRSについて

●SRSにて陰茎皮弁を膣奥まで移動させるのは困難

和田式SRS症例

陰茎皮弁では膣奥に届かないか、無理に伸ばせば壊死のリスクがあり、無理に伸ばさなければ浅めの膣になってしまします。
陰茎皮弁を届かすためのテクニックとしての臍下まで皮下剥離は侵襲が大きいものです(しかしそれは確立した1つの術式とは思います)。


●和田先生の症例写真

和田式SRS症例

和田先生の患者さんの術後3週(左2枚)、術後半年(右)です。陰茎皮弁で小陰唇を作成。 膣前壁に粘膜があり、奥まで伸びているのが分かりました。
膣入り口前方に赤い膨らみがあり、患者さんは和田先生と2次修正の約束をしていたそうです。


●その二次修正

ヤスミクリニックでの二次修正

しかし和田先生が急逝され、患者さんは私にこの修正を願い出ました。私が行った修正術後は右の写真ですが、この手術で造膣奥まで確認でき、和田先生は尿道粘膜膣奥部まで弁状に入れ込み、且つそれが生着していることを確認できました。

●当院で行ったSRS術後の膣内壁

尿道粘膜

尿道粘膜が膣前壁から奥に伸びているのが確認できます。

 

●この和田式SRSの要点

SRS考察

尿道海綿体を分離、背側を切開して開き造膣部に入れ込んでいるのです。

●なぜ濡れるのか

和田式SRS症例

また、以前から、メイドイン和田の膣は濡れる。ローション不要と言われていましたが、この図にありますCowper腺(尿道球腺)からの分泌液にて湿潤が保たれていると考えます。

●和田式SRSへの述懐

SRS(MTF)において、膣壁前面を尿道粘膜弁にて作成できましたが、これは 陰茎皮弁で困難だった長さと壊死のリスク低減が図れました。侵襲も軽めで1週間で帰宅しましたし、 濡れる膣を作ることができました。 和田式として後世に名を残すことを願っております。